カードヒーローグッズ紹介SP
『高速カードバトル カードヒーロー スピードバトルスターターパック スペシャルエディション』
(※カードヒーローグッズの大まかな概要及び蒐集難易度等を紹介しています。入手難易度に関しては、あくまで体感でアテにならないことも度々あるので参考程度に。今後、フリマサイトやオークション等で出品の確認がとれ次第、変動する可能性があります。)
《入手難易度》
★★★★★★★(星7)超激レア
幻の抽選プレゼント品。
DS版カードヒーローのリアルカードは、このスペシャルエディションしか存在しない。
過去12年間でほとんど完品が出回っておらず、知名度が著しく低い。
《はじめに》
当ブログの以前の記事
shevol.hateblo.jpで紹介したDS版カードヒーローのリアルカード。
長年、大切に保管されていたオーナー様と半年の交渉を経て、ついに手に入れる事が出来ました。
カードヒーロー界でも殆ど話題になることが無かった幻のリアルカード……本日(おそらく)初お披露目です。
(※画像が多いため、少しページが重いかもしれません!あらかじめご了承ください。画像は一部、借り物があります。)
《概要》
パッケージデザインはDS版カードヒーロー説明書からの流用イラスト。
パッケージに写っているもののブーストパック第2弾『Monster Squad』に封入されている《アーシュ&ロロ》のカードは本パックに収録されていない。
余談ではあるが《アーシュ&ロロ》を見ると何故か『サンサーラ・ナーガ』を思い出す。
ブーストパックのBOXと比較してわかるようにパッケージはかなり小ぶり。
パッケージを開封するとベロ部分でラッフィーがお出迎え。
内容物のバトルマット1枚、取扱説明書1枚、サイコロ4個。
当選通知。
バトルマットはスピードバトル専用フィールド。
GB版リアルカードのバトルマットと違い、モンスターの横にマジックカードを置くスペースがある。
モンスターの攻撃範囲やマジックカードのマークの見方は、こちらの早見表で確認。
GB版と同じ基本タイプのバトルマットが欲しかったが“スピードバトルスターターパック”なので仕方ない……。
バトルマット裏面は真っさら。
取扱説明書は大判の両面印刷。
広げるとスピードバトルの手順やカードの見方、Q&A等が書いてある。
付属のサイコロ4個。
スピードバトルで敵、味方含めて場に現れるモンスターのHP管理に使う。
コロコロコミック編集部からの当選通知。
このスターターパックは『別冊コロコロコミックSpecial2008年4月号』での抽選プレゼント品のようだ。
《収録カード》
本スターターパックに収録されているリアルカードの内訳は
前衛モンスター:全16種20枚(内、被りカード4枚)
後衛モンスター:全7種8枚(内、被りカード1枚)
マジックカード:全9種9枚
特殊カード :全2種2枚
の合計39枚。
抽選品にも関わらずDS版カードヒーローのブーストパック第1弾『World of Quest』の全カードが収録されている豪華仕様。
スピードバトルルールのため、マスターカードは収録されていない。
まずは気になるカード裏面から。
上部には『2008 Nintendo Presents Trading Card Game』の表記、下部に『高速カードバトル カードヒーロー』のロゴ。
パッケージや本編でのカード裏面には上部の文字は無く下部に『Trade&Battle CARD HERO』という英語表記のみ。
DS版の発売が2007年にも関わらず、表記が2008年になっているのはコロコロコミック誌面上でプレゼントされたのが2008年だったからと思われる。
収録されているカードの左下に表記された型番は全て、DS版ブーストパック弾1弾の『World of Quest』シリーズ。
ゲームの売れ行きが好調だったらリアルカードのシリーズ化も有り得たのだろうか……?
それではここから、待望のDS版カードヒーロー全リアルカードを紹介していこう。
(※カード名右横の★は各レアリティ、(旧:)はGB版での名称。各解説は基本的にスピードバトル基準ではありません。)
(前衛モンスター:全16種)
《スパルタス》★1
記念すべき1枚目のリアルカードはスパルタス。
GB版の最弱バニラモンスター、マナトットのまさかの下位互換。
弱すぎてDS本編でも生産中止に追い込まれるレベル。
本編では《スパルタス覚醒》というレアカードでパワーアップするが元が弱すぎて焼けストーンに水。
《マナトット》★1
GB版をプレイしていた方にはご存じマナトット。
オッサンもしくは金●みたいな顔になってしまった個人的に許せないデザイン改悪シリーズの1つ。
DS本編で生産中止によりレアカードになるというポジションをスパルタスに奪われてしまった不遇のカード。
《ポップル》★1(旧:ポンカー)
前述のマナトットよりHPが1多いバニラモンスター。
GB版では《ポンカー》という何だかよく分からない鳥?モンスターだったがDS版では更によく分からない、ストーンを生み出す瓶モンスターになって再登場。
DS版には2種類のスーパーカードが登場した……のだが、第1弾にはいずれのスーパーカードも収録されなかった。
南無。
《タコッケー》★1
特性を持たないバニラモンスターの中では高水準のHPを誇り、ストーリー序盤ではアタッカー兼壁役として活躍する安定の前衛モンスター。
GB版ではライバルの1人《ためお》が愛用していた。
旧デザインと比較しても違和感は少なく、良改変に思える1枚。
《ボムゾウ》★2
遠距離攻撃が可能な上、自爆で自らのHPを0にすることによりフィールドから撤退し相手にレベルアップ権を与えない戦法も可能な前衛、後衛なんでもござれの優良モンスター。
スーパーカードへの変身が控えてるためか、本スターターパックに2枚収録されている。
被っているハットがオシャレだが……問題は変身先のスーパーカードである。
《ボムキング》★5(旧:ボムノスケ)
一度きりの大爆発で相手マスターに致命的なダメージを与えるスーパーカードの代表格。
……なのだが、なんだこれ。
デザインの事を言っているのではない。
名前だよ名前!
GB版《ボムノスケ》から無個性な名前に変える必要はあったのだろうか?
なんだよボムキングって。
“ボムへいの せんじょう”に帰れ。
《ゲイラ》★3(旧:ゲッティ)
遠距離攻撃も可能な高HPのタフガイ。
生存能力がズバ抜けているがLV3にならないと相手マスターに攻撃が通らないスロースターターっぷりが難点。
対となるタコッケーの愛嬌がアップとは逆に何故かクリーチャー感が増した。
《エル・ソル》★3(旧:ウォータ)
数少ない貫通攻撃で前衛及び後衛に同時攻撃が可能な安心と信頼の前衛モンスター。
旧デザインはもちろん新デザインも個人的には嫌いじゃない。
旧デザインのウォータよりも貫通攻撃の説得力は上がったが、このモンスターを主軸としたデッキ名に“ピュッ”とはつきそうにない。
《神斬丸》★5(旧:コワイル)
HPが高く、ストーンを消費するものの離れていても威力が減らない遠距離攻撃が可能な頼れる前衛モンスター。
2枚収録されているカードの内の1つ。
後述の《牙王バサラ》、《鉄拳シグマ》共に管理人が“カードヒーローっぽくない”と感じてしまったカードデザインの内の1枚。
《牙王バサラ》★6(旧:ワイルダー)
神斬丸のスーパーカードでキラ仕様。
高水準のHPとパワーは、フィールドに現れるだけで相手にプレッシャーを与えることが出来るだろう。
名前もデザインも《ワイルダー》とは別路線でカッコいいのだが“別にカードヒーローじゃなくて良いよね”の1枚。
《ポリスピナー》★5(旧:ポリゴマ)
完成された旧デザインから7年の時を経てベイブレードとして再登場。
カードヒーロー界のぶっ壊れカード筆頭。
“1ターン中に2回行動できる”特性のため目覚めたターンにきあいだめで相手マスターに1ダメージを与えて勝負を決めたり、攻撃した後に後衛に下がって反撃を凌いだりと臨機応変な動きで相手を翻弄する。
自滅戦法によりシニアルール以上でのブラックマスターとの相性は抜群。
個人的デザイン改悪シリーズNo.002。
ポリゴマちゃんを返して!
《T3ー00》★6
“1ターンに3回行動できる”特性を持つため、GB版の《エルゴマ》とは少し毛色が違う。
ポリスピナーには2種類のスーパーカードが存在し、後にブレンドくんで交換できる《エルスピナー》がエルゴマと同様の性能になっている。
ストーリー序盤にエルゴマは強すぎるという開発陣の判断だろうか?
《ラッフィー》★5(旧:ラッティ)
離れた相手には威力が落ちるもののストーン消費なしで遠距離攻撃が可能な前衛モンスター。
2枚収録されているカードの内の1枚。
愛くるしい新デザインで旧デザインの《ラッティ》を亡き者にしたトド(犬)。
《聖獣ラフィオー》★6(旧:ドラッティ)
DS本編で主人公が最初に手に入れるスーパーカードでキラ仕様。
威力が減るが後衛ポジションからでも高火力を放つ強力な1枚。
トドが大型犬になった……!
《ワイルドブル》★5
GB版に同様の効果を持つタイプが存在しなかった新規モンスター。
相手マスターに直接攻撃もアリだが、あえて後衛に配置し自軍ボムゾウを削り、高火力の自爆撤退戦法が出来たりもする。
《鉄拳シグマ》★6(旧:ガスキン)
GB版のブーストパック第4弾で登場した人気モンスター《ガスキン》が第1弾に早くも登場。
LV1の状態ではスパルタス、マナトット以下のパワーだがレベルアップする度に爆発的な成長力を見せてくれる。
カッコいい……のだがネーミング、デザイン共にガスキンと比べて魅力的か?と聞かれると疑問な1枚。
(後衛モンスター:全7種)
《ビヨンド》★1
全てのひとつとび攻撃モンスターの入門編となる1枚。
前衛モンスターとのコンビネーションで相手前衛を葬ろう。
個人的デザイン改悪シリーズNo.003。
旧ビヨンドのデザインが完成され過ぎていたため、ビヨ~ン感が減ってしまった。
GB版では《ヤンバル》の下位互換だったが、スーパーカードが登場したことにより住み分けられた……が、ポップルと同じく第1弾にはスーパーカードが収録されていない。
《ルージュ》★1
後衛から、どこにでも攻撃できるがストーン消費がやや難点なアイドルモンスター。
同じくストーンを消費する後述の《キラービ》と入れ替えられがち。
個人的デザイン改悪シリーズNo.004。
GB版のストーリー上でキーカードだったモンスターだが萌え絵とも言い難い、非常に中途半端なデザインになってしまった。
ついでに《タクミさん》のキャラ改悪は絶対に許さないからな。
《ヤンバル》★2
特殊な型を除く大抵のデッキに数枚投入される安定の後衛モンスター。
個人的デザイン改悪シリーズNo.005。
発売から、まもなく14年は経つので完成されていたモンスターデザインを、わざわざ微妙なデザインに描き直した理由を知りたい。
《ガンタス》★2(旧:ガンター)
攻撃にストーンが必要になった代わりに少しタフになったヤンバル。
2枚収録されているカードの1枚。
こちらの新デザインも悪くはないが《ガンター》と比べるとカードヒーロー感は薄い。
《メガンタス》★5(旧:ドガンター)
後衛ガンタスのスーパーカードでキラ仕様。
遠距離攻撃にストーンが必要なくなり後衛ポジションから相手マスターをガンガン攻めることが出来る。
メカメカしさが振り切れカッコよく見えてきた。
《キラービ》★4(旧:ケッコウ)
お尻からタマゴを射出して攻撃するヤベー奴《ケッコウ》がしなやかなボディを手に入れ再登場。
カードヒーロー界で1位、2位を争う後衛キラー。
LV1とは思えない高火力のふたつとび攻撃で相手の後衛モンスターを葬りレベルアップを狙い、LV3になると相手マスターにも攻撃が可能に。
DS版プレイ中は女性型モンスターだと勝手に思っていたのだが、まじまじとイラストを見ると男性型にも見えてきた。
皆さんは、どちらに見えるだろうか?
《フェニックス》★6
DS版から追加された新規後衛モンスター。
威力の落ちない貫通攻撃でスピードバトルでは大活躍する星6のレアカード。
スピードバトル以外では……まぁ、うん。
(マジックカード:全9種)
《ヒーリング》★1
モンスターのHP回復が可能なマジックだが、ストーン消費が3個とコスト面に問題がある。
マスターの回復にも使えるならば評価は変わっていたかもしれない。
モンスターの生存率を上げるなら後述の《鉄の盾》の方を採用するだろう。
イラストが神々しくてオシャレ。
《鉄の盾》★1(旧:ハードシールド)
1ターンに限りモンスターが受けるパワーを 1減らすマジックカード。
マスターに使用することは出来ないがポリスピナー等の打たれ弱いモンスターに貼り、1ターン延命させることが出来たりする。
減らすのは“パワー”でありボムゾウの自爆“ダメージ”を減らしたりすることは不可能。
初心者から上級者まで幅広く使用されるクセのない1枚。
《スパーク》★1
GB版『カードヒーロー』オープニングテーマ“Card Hero MASARU”から実に7年の時を経て、ついにカード化された炎の生きざま《スパーク》!
デッキに1枚入っていると、痒いところに手が届いて便利だが、何より《サンダー》と比べてロマンが足りない。
対象が“1体”ではなく“好きなところ”なのでバトルの裁定で物議を醸しそうな1枚。
《パワーダウン》★2
モンスター、マスターを問わずパワーを1下げるコストが比較的軽いマジックカード。
効果が“1度きり”なのでポリスピナー等は1度動くとパワーが元に戻ってしまう。
後弾のブーストパックに収録されているパワーを強制的に2に固定する《パワー2》にポジションを奪われがち。
《レベルチェンジ》★3
モンスターのレベルアップが重要なカードヒーローにおいて運任せではあるが行動前の自軍モンスターのレベルアップを狙えて、かつコストも低めの良カード。
かの有名なバトラー《カドマサル》氏も、このカードで勝負を決めたことがある。
味方、相手問わず使用できるのでイチかバチかで相手モンスターのレベルを下げたりと非常に応用が効く。
《悪魔のダンス》★4(旧:あくまのダンス)
モンスター1体のレベルを下げるというシンプルかつ分かりやすい効果を持ったマジックカード。
GB版ではレベルの下げられたスーパーカードは山札の1番上に戻されたが、DS版では捨て場(墓地)に行くように変更された。
相手モンスターに使うだけと思われがちだが、HPの減ったLV2以上の味方モンスターのLVを下げHPを全回復する、といった使い方も出来る。
《ヤミー》等のぶっ壊れカードの裏に隠れて、あまり目立たない極悪カード。
《二重の盾》★5
DS版で新たに登場したマジックカード。
通常の《鉄の盾》がストーン2個で1体、こちらがストーン3個で2体に盾を張れるのでコスパが良い。
《ワープ》★6
ストーン消費が3個と若干重いが、行動なしで自軍を整えたり、相手の後衛モンスターを前衛に引摺り出したりして倒す等、とにかく盤面をかき乱せる優良マジックカード。
中盤以降は同様の効果を持つモンスター《オーパス》、終盤では上位互換ワープ持ちモンスター《シャムーラ》に出番を奪われがちだが、手札から出して相手の不意を打ったりと活躍の場は広い。
《サンダー》★7
マジックカードのトリを飾るのは、ご存じ切り札サンダー!
コストは重いが自ターン中どこにでも3パワーを落とせる火力は侮れない。
相手マスターへの直接攻撃は勿論、相手スーパーカードの処理など様々な活躍が見込める。
このカードで勝負を決めるのは全マスター永遠のロマン。
(特殊カード:全2種)
ゲーム内には存在しない、リアルカードバトル用の特殊カード。
《付帯:パワーアップ》左
ワイルドブルの為だけに作られた特殊カード。
バーサクホーンを受けた相手の横に置いて使用するらしい…………いる?
《おわりに》
このブログを作った際の最終目標の1つだったDS版リアルカードの紹介が達成できて感無量ですが、これからも細々とカードヒーローグッズの紹介が続けられたら良いなと思います。
弱小ブログですが、この記事が多くの方の目に触れることで、未だ根強い人気を保つカードヒーロー界に一石投じることが出来れば幸いです。